近年、増え続ける大規模なリストラ。
昨年2019年には、トヨタ自動車の豊田社長から放たれた突然の『終身雇用難しい』発言。
終身雇用の時代は終わり、これからは実力主義社会が訪れます。
あなたはその準備ができていますか?
「大企業に就職したから大丈夫!」なんて、あぐらを掻いていませんか?
特に40代を超えたベテラン社員がリストラにあうケースが頻発しているのです
この記事では実際に近年発生したリストラ事例を調べ、今後リストラが増える業界と逆に人が増えていく業界をまとめていきます。
もし、あなたが前者の業界にいるのであれば、この記事を読んでこれから成長する分野について今日から勉強し、来たる日に備えてください!
また、ロボットやAIの分野で働いてきて感じた個人の意見も交えて紹介していきますので、参考にして頂けると幸いです。
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大規模なリストラが発生した有名企業
まずは、令和に入って大規模なリストラが起こった企業を見ていきましょう。
どれも大きなニュースになったものですが、原因と思われる理由も合わせて記載しているので改めて見ていってください。
日産自動車 : 赤字が続き、全世界1万人リストラ
世界的な売り上げ低迷で大規模なリストラが発生しました。
カルロス・ゴーン氏が、工場の生産能力を大幅に拡大したのにも関わらず、生産率が6割と工場のポテンシャルを半分程度しか生かせていないというのが大きな原因です。
つまり、工場の40%は無駄ということになりますので、無駄な40%のうちの半分程度、つまり20%を従業員と共に切り捨てることを決めたのです。
そして、ゴーン氏は、金融商品取引法違反で日産自動車を立ち去るという始末。
世界的に1万人だけでなく、残された従業員も途方に暮れるという自体が起きました。
富士通 : 無駄の排除の為に2850人のリストラ
富士通グループは、経営不振というよりも人員整理が大きな目的としてリストラを行いました。
人員整理と一口に言っても、不要となった子会社を丸ごと切り離すような大規模のもので、ベテラン社員から、若手社員まで一気にリストラにあいました。
これから激化する業界の競争に向けて、モチベーションの低い人員を排除し、将来を見据えた人員強化とこれから成長が期待される分野への注力を目的としていると予想されます。
今後は富士通同様、大企業でも分野によるリストラが拡大していくような動向が見られます。
キリン : 人員再編の為にベテラン社員のリストラ
会社の業績が好調なキリンですが、どうしてリストラが進んでいるのでしょうか?
その理由は富士通グループ同様に、将来を見据えた人員強化を見据えてのことと予想されます。
40歳を超えて、年功序列で役職を持った社員や、能力が足りずに役職を持たずにいる高給取りは会社にとって不要とみなされているようです。
同様な事例は近年増えており、年功序列から実力主義の時代にシフトしてきているので、向上心のない従業員はどんどん切り捨てられていくような社会になっていくことが予想されます。
特に今までは事例が少なかった降格や、10年以上後輩の社員に上司の立場を奪われるなんてことも当然のごとく起こるでしょう。
三井E&S : 造船の競争に遅れを取り事業縮小の為リストラ
日本の造船業界は海外に大きく遅れをとっており、ここ数年でいくつもの企業が撤退や縮小しました。
もともと大人数を抱えて行う業種なだけに、この業界の撤退は大規模のリストラに繋がります。
また、造船だけでなくその他の様々な製造業も今後撤退していくことが予想されます。
鉄道車両や飛行機、ロケット開発も中国などの海外が急成長しています。
品質は良くてもコストの高い日本のものづくりは世界的に見ると時代遅れなのです。
さらにはロボットやAIの技術が進み、製造ラインの自動化が影響して、人員削減は益々加速していくことでしょう。
セブン&アイHD : ネットショッピングの普及により業績悪化しリストラ
アマゾンや楽天といったネットショッピングの普及により、実店舗での買い物が減った事による事業縮小が原因で、リストラが相次いでいます。
今までは現物を見ての購入が一般的でしたが、最近ではレビューなどネット書き込みや口コミの信憑性が高くなり、値段もネットの方が安いためネット上で買い物を済ますケースが増えてきました。
また、今後もコロナの影響もあって、実店舗へ行っての買い物は減っていくことが予想されるので、今後もますます実店舗経営は難しくなっていくでしょう。
損保ジャパン : 少子高齢化に向けて人員削減するためリストラ
保険業界で人員を減らす理由は、少子高齢化にあります。
2030年には65歳を超える人の割合が1/3を超えると予想されています。その為、自動車保険加入者が減り、収益源が大きくなくなる見込みです。
また、近年では若者の車離れが進み、公共交通機関での移動が主流になってきていることから、今のうちに人員を減らすことを目的にしていると予想されます。
自動運転技術が進めばなおさら車は不要になり、自動車免許をとる人すら少なくなってしまうのではないでしょうか?
三菱UFJ銀行 : ネットバンクの普及により事業縮小の為リストラ
「銀行勤めは安泰」なんて迷信は平成時代にとっくに消えていました。
ネットバンク使用が一般的になりつつある現代では実店舗は不要になってきています。
そもそも今時わざわざ銀行に行く必要がなく「Suica」や「PayPay」といった電子マネー支払いが主流になっています。
仮に現金が必要になってもコンビニATMに行けば手数料が不要で引き落とすことも可能です。
平成の時点で就けば安定と言われていた業界もこの令和では安心できない業界になってしまっているのです。
これからリストラが進む業界
これからリストラが進む業界は以下です。
[box class=”blue_box” title=”リストラが進む業界”]
- 製造業 : ロボット・AI導入が進み人の作業が不要になる
- サービス業 : AI技術やセルフレジなどの技術が進み、接客業務が不要になる
- 公務員 : キャッシュがなくなり、犯罪もAI監視されることで公務員の数が減る
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どれもテクノロジーの進歩によるところが大きいです。私自身、ロボットやAIの業界を見ていますが、工場ではほとんど人は不要になっています。
ボタン一つ押せば専用の装置やロボットが自動で高品質なものを作るので、作業者は不要です。
スーパーやユニクロでは、セルフレジを採用しほとんど店員さんは必要なくなりました。
さらに進めば、実店舗がなくなりネット通販が主流になるかもしれません。
カメラやセンサーがあれば、商品が盗まれる恐れもありませんし現金がなくなれば犯罪も減るので警察官も不要になります。
役所での事務作業も人工知能があと少し成長すれば、自動処理されるようになるので、公務員という仕事も段々と減っていくことでしょう。
これから成長する業界
逆に成長する業界ですが、これから先伸びるのは人でしかできない仕事です。
[box class=”blue_box” title=”これから成長する業界”]
- エンタメ業界 : YouTubeやゲームなどのコンテンツが職業として普及する
- 物流業界 : ネット通販がより主流になり、物流のニーズが激増する
- IT業界 : AIの開発や、エンタメ向けのソフト開発の需要が高まる
- 精密機械業界 : ロボットや自動車用の部品やメンテナンスの需要が高まる
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これからは、上記の業界が益々力をつけていくことでしょう。
特にエンタメ・ITについては在宅ワークが可能な業界のため、ワークライフバランスについてもどんどん改善が見られることが期待できます。
これからすべきこと
何と言っても、スキルの取得に努めましょう。
今まで必要とされてきた英会話などは自動翻訳機が進化することで不要になります。
それ以上に動画編集やプログラミングといった、クリエイティブなスキルが求められます。
タクシー業界は自動運転技術にとって代わられ、サービス業・製造業はロボットに取って代わられます。
これから先も、家族と一緒に生き延びたいなら、今すぐ何か新しいことを始めてください。
まだ間に合う内に危機管理をすることで、安心安全な人生を送ってください。
さいごに
これからもサラリーマンに向けた得する情報を発信していくので、興味のある方は、ツイッターをフォローしてください。
以上、ご閲覧ありがとうございました。
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