そもそも”老後2000万円問題”って?
”65才で定年退職する場合、夫婦2人が30年間(95才まで)生活を送る為に、必要な公的年金以外のお金が2000万円必要”と言う問題事項です。以下、実際のデータを元に具体的に”老後に必要な資金目安(25年間)”についてまとめました。
月々の不足額 = 2130万円 / 25年 / 12ヶ月 = 7.1万円
※上記の金額には介護費用(目安:1000万円)や住居のリフォーム費用(目安:460万円)が含まれていません。
恐らく多くの方が老後の資金を年金で賄う事が出来るものと考えていたかと思います。その為、最近ニュースで取り上げられる”金融庁の年金不足報告”に対する反発が相次いでいるかと思います。しかしながら、この事実は我々の将来に起こる事ではなく今日起こっている事実なのです。その事実を受け入れ、今後更に減っていくであろう公的年金に対して、若いうちから対策の必要があります。
老後の資金の作り方
老後資金の形成方法は大きく分けて3つです。
- 老後の為に若いうちから、お金を積立てる
- 自身の子供から仕送りをしてもらう
- 老後も仕事を続ける
”1. 老後の為に若いうちから、お金を積立てる”と言う意見の方が大半かと思います。しかしながら結婚し子供を育てるとなると、その為のお金も必要、”働き方改革”の影響もあり残業が認められず、毎月の収入も低下する為、今から貯金なんて間に合わない!なんて意見もあるかと思います。
かといって”2. 自身の子供から仕送りしてもらう”に関しても、子供の負担を考えると望ましくない判断ですよね。
その為僕は、”3. 老後も仕事を続ける”を推奨させて頂きます。とは言え、60代70代のご老体に肉体労働をしろと言う事ではありません。週に2〜4日程度月々の不足分、約7万円を稼ぐだけの仕事をすれば良いのです。例えば、パソコンに向かってのデスクワークです。これからの時代、人が行う単純作業はロボットに置き換えられます。しかしながら、そのロボットに制御を組み込む人員は足りていないのが現状です。物やお金、情報の流れについても同様です。今まで人と人とが直接会って取引していた事が、インターネット上で完結する時代になります。そのシステムを作る人の間違いなく需要が高まるので今のうちから、そのスキルを身に付けましょう。
老後でも仕事に繋がるスキルとは
次に、老後にも活かせるオススメの知識・技術について記載します。ご自身に合う物を選んで頂き、ぜひ今日・明日から始めてみて下さい。
- 1. WEBに特化したプログラミング
- 2. 英語・中国語といった外国語言語
- 3. 社会福祉士
- 4. 調理師・栄養士等の料理関連
- 5. 電気工事士等の設備管理資格
- 6. 資産運用についての知識
- 7. 体が衰えないよう日々の運動
上記が退職までに身に付けておきたい知識・技術です。(一部知識・技術ではありませんが・・・)次に、上記スキルについての具体例をご紹介します。
1. WEBに特化したプログラミング
今までプログラミングを経験してこなかった方は、「難しそう・・・」「若くないから無理だよ・・・」なんて思うかも知れません。しかし今は専用のスクールや有料・無料問わずコンテンツがインターネット上に多く存在します。それらを有効活用すれば、隙間時間でも十分に学習が可能です。特に以下の言語は”今まで”も”これから”も需要があり、入門としてオススメする言語になります。
- HTML
- CSS
- PHP
- JavaScript
この辺りを調べて頂いて、興味のあるものから取り組んで頂けたらと思います。また、僕が勉強に使っている学習サイト[Progate]のリンクを貼っておきますので、参考にしてみて下さい。
2. 英語・中国語といった外国語言語
外国語の需要は今後も大きく伸びていきます。日本でも外国語教育に対して年々力を入れるようになってきましたが、それでもまだ不足している状況です。また、今までは英語が主流でしたが、中国もテクノロジーを大きく発展させ、中国語を話す人口も8.8億人とダントツの一番です。通訳や外国の方向けの営業、文書作成など、需要が多い為これからの勉強は必須と言えます。こちらもオススメのサイトを掲載しますので参考にして下さい。
3. 社会福祉士
社会福祉士とは、体や精神面にハンデを持つ人から相談を受け、日常生活のお手伝いや、相談に乗り困難を解決するお手伝いをする仕事です。機械や人工知能が増えるとはいえ、ご高齢の方の人口が増える以上、対人のお仕事も需要が高まる事は明確ですので、参考にしてみて下さい。
4. 調理師・栄養士等の料理関連
調理士・栄養士の資格は仕事に繋がる事はもちろん個人の健康維持に有用です。どんなに仕事のスキルを身に付けても健康が維持出来なければ元も子もありません。その為、絶対に身に付けて損をしないスキルの1つだと言えます。
5. 電気工事士等の設備管理資格
テクノロジーの発展と共に、電気・電子分野が伸びるというのは必然です。特に近年”電気自動車”が普及し、それに伴う充電設備も増えています。今後、様々な分野において電気設備の知識が必要となる場面が発生する事が予想される為、潰しの効く”電気設備に関する資格”を保有もご検討頂きたく思います。
6. 資産運用についての知識
老後の資金確保について、国会も推奨している資産運用。イメージは難しく思う方も多く、投資という位だから損する事もあるだろうと思う方が多いかも知れません。しかし”投資信託”はお金をプロに預け運用してもらう為、損をするリスクが低く、初回の登録さえしてしまえば後は20〜30年放っておくだけです。金利も3〜8%がレートの為、銀行に預けて寝かせておくより遥かに得をできます。また、若いうちからコツコツ積み立てていく方が老後になった時の資産が潤う為、お金に余裕のある内から始める事がベストです!
どこの証券会社が良いかわからないという方は”DMM.com証券”をオススメします。”登録で現金がもらえる?”等のキャンペーンがある為、現在特にお得です。
7. 体が衰えないよう日々の運動
ジムでトレーニングが趣味の方は感じているかも知れませんが、近年お年寄の方が本格的な体作りをしている様子を見かける事が多いです。体を動かす事は体の衰えを遅らせるだけでなく脳を活性化させる事にも繋がるという研究結果もあるほどです。その為、老若男女問わず運動の習慣のない方はぜひ週一回から運動を取り入れてみて下さい。
オススメの筋トレ本もあるので是非お手にとって見て下さい。トレーニングについて有益な情報が満載で、読み物としても面白いです。
まとめ
1つでも「始めてみよう」と思える内容のものはありましたか?現状、日本人の多くは”日本の経済状況”、”自分の将来”に危機感を持っていないのではないかと思います。「どうにかなる」ではなく「どうにかする」でしか幸福な老後は迎えられません。1日1時間の努力で将来が大きく変化するので、それは利率の高い自己投資です。今の短時間を将来の長時間に換算すると思って今一度、生活を見直してみて下さい。そうする事で将来、ゆっくり大切な人と幸福な老後を過ごす事ができるでしょう。
20代の方は、もしよければ以下の記事も読んでみて下さい。自己投資の重要性を記載しています。
以上