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高校生で対人恐怖症になったが社会人として働く僕。どうして克服できたのか?

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まず、対人恐怖症(社交不安症が正式名称だそうです)とは自分が周囲にどう思われているか気になってしまい、他者との交流に過度な緊張・不安が生じる精神的症状です。また、そんな状況を回避する為に他者と距離をとり、日常生活に支障が出る場合もあります。

私は対人恐怖症を完治していません。完治が難しい病なのです。発症当時は大勢の人の中に居るのが不安で仕方がなく、学校でも殆ど保健室に居る状態でした。しかし現在ではサービスマンとして職場の人や、お客さんに対して自然に話す事が出来ています。(正確には、そう見せる事が出来てるのではないかと思います。)この記事では、対人恐怖症を発症したきっかけと、普通の生活に戻すまでの3年間について、記載していきます。

もくじ

17才で対人恐怖症(社交不安症)が発症

全ては高校2年生の学科選択から始まりました。僕が通う高校は一般的には普通科高校でしたが芸術学科が存在し、絵や工作が得意だった僕は美術を専攻しました。クラス替えのある始業式の日、同じクラスにどんな人が居るのだろう?と気持ち半ばワクワクして教室に入ると、想像と全く異なる光景でした。クラス人口40人中36人が女性です。これだけ聞くと、世の男性の中には羨ましいと思う方も居るかもしれません。しかし現実は違います。僕が教室に入るとクラス中の視線が僕に注がれます。その時点でまず僕は思いました。

「何でこんな奴がこのクラスに居るの?何あの髪型ダサいんだけど・・・」

そんな風に思われてるのかなと・・・。しかしネガティブになっても仕方ないので、まずは数少ない男と友情を深めました。やはり、美術専攻という事もあり同じクラスの男も少し根暗でオタクな雰囲気の人もいます。とは言え仲良くしていたのですが、クラスが変わって約1週間が経ち、女性社会の恐ろしさを知る事になりました。

「あいつ(オタク)臭いんだけど・・・、あいつ咳うるさいんだけど」

1人2人ではありません。十人前後の女性がコソコソと微妙に聞こえるボリュームでそれぞれ陰口大会をするのです。「僕も陰口を言われているのかも知れない」とか、「自分の呼吸音が周りの人に迷惑をかけてるかも知れない」「汗かいて臭くなったらどうしよう(自己臭恐怖)」とか考えて生活する内に(半年は耐えましたが・・・)その環境が耐えられず毎時間トイレに行くようになり、ついには朝から放課後まで保健室にいるという生活になりました。※単位についてですが、僕が行っていた学校は理解があり放課後に授業を聞く事で出席扱いにしてくれていました。

それからの生活の変化

幸い僕は重度の症状という訳ではなく、家族や心を許した相手には緊張や不安はありませんでした。しかし、人に囲まれると不安に襲われるようになりました。例えば、街に買い物に行くと「知らない人も皆僕を見て気持ち悪がっている」とか、ご飯を食べる時に真ん中の席になると「食べ方汚いかな。咀嚼音うるさいとか思われてないかな」と過剰に考えてしまうのです。また、大きなストレスから、過眠症状や軽度のトゥレット症候群(チック)も併発しました。

※トゥレット症候群とは、チックという一群の神経精神疾患のうち、音声や行動の症状を主体とし慢性の経過をたどるものを指す。 小児期に発症し、軽快・増悪を繰り返しながら慢性に経過する。wikipedia引用

それから克服の為の生活

まずは効果があるかわかりませんが、抗うつ薬(SSRI)を試しました。(脳内のセロトニン濃度を高める事で、不安を緩和する様です。)正直効果を実感する事は出来ませんでした。その為運動や睡眠に気を使い、体をより健康な状態に戻そうと試みました。こちらは少し効果があり、運動後はテストステロン(男性ホルモンを発生させ、同時に自信も生まれる)が分泌される事もあり、少しマシな気がしました。

高校卒業後は専門学校へ進学し、人に囲まれない様生活しました。幸い身長が低い為、席は最前列であまり人に囲まれませんでした。結果として、大分症状は解消されました。

社会人になってから

社会人になってからは隠して生活出来るほどに回復しています。”対人恐怖症””トゥレット症候群”。それでも客先で吃ってしまったり、人前で話そうとすると声が出なくなる程緊張する時もあります。

それでも、改善する為には苦手でも人の中に飛び込むしかない場合もあります。大切な事は、自分が周りにどう思われているかを考えるより、自分が人を思う気持ちです。自分の見え方なんて他人からしたらどうでも良いのです。ただ話したいから話す。聞きたいから聞く。逃げたければ逃げます。それで十分だと僕は思います。

最後に

僕は軽度の”対人恐怖症”です。軽度の”トゥレット症候群”です。社会人としては他の人達に何も劣りません。ただ軽度の”コンプレックス”を持っているだけです。この記事は本当に苦労されている方には失礼な内容になったかも知れません。しかし僕は僕で悩んだ事は事実で、同じ悩みを抱えている方の気持ちに少しでも近づきたいです。大丈夫です。生きていればどうにでもなります。悪意を持って人を傷つける人より悪い人は居ません。あなたがそうでないなら、それで十分です。

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以上

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この記事を書いた人

26歳の新婚サラリーマン。趣味はハイキングとカメラと旅行、それから”モノ集め”。最近は動画編集なんかもやってます。妻曰く、遊びも仕事も妥協が嫌いな『ヌケてる完璧主義男』。
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